無免許運転による自損交通事故のもみ消し事件

2015年06月04日 · 未分類

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奈良県警は6月3日、無免許運転で交通事故を起こした犯人を取り調べながら、違反をもみ消したとして奈良県警奈良警察署交通2課勤務の巡査部長を犯人隠避と虚偽公文書作成、同行使の事実で逮捕した。

巡査部長は奈良県警高速隊に勤務していた2014年1月22日午後2時ころ、奈良県大和郡山市の西名阪自動車道で相勤者とパトカーで取締り中、速度超過した被疑者が役3キロ逃走し追跡し、被疑者が壁面に衝突する
接触事故を起こし停止する案件を担当した。
その際、逃走した男の無免許運転が発覚した。
巡査部長と相勤者の20代巡査は共謀して、被疑者の勤務先である風俗店従業員を現場に呼び出させ、身代わりになるように持掛け、犯人を隠避し、虚偽公文書を作成、行使した。

さらに巡査部長は現場で現金を受け取り、事故の後には逃走した被疑者が経営する派遣型風俗店を無償で利用している事実も浮上し贈収賄容疑もある。

当然相勤者の20代巡査も同罪である。巡査は任意捜査で逮捕されていない。
おそらく巡査部長が主導であったことが理由であろうが、本来であれば目の前で同僚警察官が犯罪を犯しているのだから
それを取り締まるべき立場である。

法令違反者には上司、先輩は区別なく取り締まるべきで、20代巡査も警察官としての資質はないと思う。

ところで巡査部長がこのような違法行為を行った動機であるが
「翌日が非番である、長期休暇も予定している、事故処理が煩わしかった、事件捜査も苦手だった」と自供している。

一般には高速隊、正しくは高速道路交通警察隊勤務警察官は「交通警察のプロ」と考えられているが
そんなことはない。
実態はこんなものかもしれない。

高速道路での死亡事故など、軽微な物損事故から重大な死亡事故まで
その高速隊が主導で事故処理しているのだから恐ろしい。

刑事警察では機捜隊、正しくは機動捜査隊も刑事捜査のベテランが結集している集団と捉えられがちであるが、
そうでもない。

今月下旬には当社も奈良県で発生した交通事故の調査に乗り出す。
しっかりと書類の精査から始めたいと思う。

久しぶりにがっかりする警察不祥事ニュースだった。
残念である。

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