2019年04月27日のエントリー

池袋事故の被疑者不逮捕理由

2019年04月27日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

ネットで飛び交う上級国民とか暴走老人について。
確かに捜査能力が劣る警察官が現場を処理しその後の結果に苦しめられている被害者と加害者が全国に大勢いることはよく知っています。
当社の業務も3分の1は捜査結果の信憑性の確認依頼です。
警察が身内に甘いという側面もそのシステムを知っているからよく理解しています。
しかし池袋暴走事故と三ノ宮駅前暴走バス事故を比較して第一線の現場捜査に上級国民擁護の習慣が働いていると騒ぐのは間違いです。

番組内では憲法学者で首都大学東京の木村教授が、逮捕は刑罰ではないと説明していましたがその通りです。
警察の逮捕とは捜査活動の一環で、任意捜査を原則としている中で、任意捜査では十分な捜査活動が困難な場合に逮捕に踏み切るものです。
平たく言えば「あなたは他人の生命、身体、財産に危害を与えた悪い人だから警察署の留置場に入ってよく反省しろ。そのためにあなたを逮捕する。」という逮捕は存在しないのです。
裁判所の裁判官のみが決定することができる懲役、禁錮の刑罰としての身体の拘束と捜査機関が行う逮捕としての身体の拘束は全く意味と目的が異なるのです。

そして捜査機関が行う逮捕には法律によって逮捕の理由と逮捕の必要性が絶対に必要です。
(逮捕の理由と必要性はここでは説明を省きます)
多くの法律家はこの逮捕の理由と逮捕の必要性のみを学問的として学び学問としてメディアの中で国民に説明しています。
しかし捜査上の被疑者の処遇ではそれだけはありません。
もっと根本的な要件があります。
警察官は被疑者を逮捕するに当たり警察署の留置に耐えられるだけの身体的精神的健康を有しているかの判断を極め慎重に行います。
その判断の一つに疾病の有無があります。
警察署の留置施設は医療設備がありません。ドクターとナースもいません。
被留置者の処遇は全て警察官が行なっています。
このため、
臨月間近の妊婦
重篤な疾病罹患者
などは医師の意見を聞くなど慎重な判断が求められます。
特に交通事故は被疑者自らが重傷を追う場合も多く、このような場合には治療を優先させ逮捕を見送ることもあるのです。
被害者は亡くなっているのに加害者は病院で治療を受けるなんていったい警察は誰の味方なんだという批判があることも理解しています。
しかし捜査をするに当たり留置に耐えられない疾病重傷患者に手錠をかけ留置施設に収監することはさらに危険な行為で許されません。
これは温情捜査とか捜査怠慢と言った稚拙なものではありません。
被疑者を逮捕しないから捜査が開始されていないというものではありません。
被疑者の社会的地域などとは無関係に、実際にはもっと現実的な問題により逮捕に踏み切れない場合もあるのです。
逮捕、勾留と裁判の流れも全く別問題です。
(機会があれば未決勾留日数を刑期に算入するという説明もいずれしたいと思います)
(詐病の問題や量刑の問題は置いておき)
当社は真犯人のみが心身健康な状態で取調べを受け裁判所の下した刑罰に服する社会が正しいと考えています。
このようなことから現状では池袋事故について負傷した運転手を逮捕せず任意捜査で対応している警視庁は適切な被疑者の処遇であるし、三ノ宮駅前事故について負傷していない運転手を逮捕した兵庫県警も適切な被疑者の処遇をしている。

叙位叙勲が裁判所の量刑にどれ程影響するものなのかわからないが、逮捕、不逮捕に関わらず今後検察庁の求刑や裁判所の量刑に大きな差が生じたならばその理由を塾考し、国民が国の官庁を批判すればいい。
今、上級国民だったから逮捕されない不適切捜査で処理されているという風潮の流布はご遺族をさらに不安がらせることになる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00010007-abema-soci

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三ノ宮市バス暴走死亡事故

2019年04月22日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

先日の池袋暴走事故の原因が明らかになっていないのに4月21日、JR 三ノ宮駅前で神戸市バスが暴走し横断歩道を歩行していた20代男女2人が死亡する事故が発生した。
運転手の弁明はブレーキを踏んでいたら突然発進し加速したというものである。
後続車のドライブレコーダーを確認する限り運転手の弁明は詭弁である。

捜査はこれから具体的になってくるが、どうすればこの事故を未然に防止することができたのか?
この部分に同種事故防止の秘策がある。
決して一事案解決で終わらせないで欲しい。

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未解決死亡ひき逃げ事故・熊谷市

2019年04月16日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

2009年9月30日、埼玉県熊谷市の市道で当時10才の小関孝徳くんが死亡ひき逃げ事件の被害に遭い、犯人未検挙のまま今年で発生から10年になる。
事件が無ければ今年孝徳くんは20才になっていた。
テレビ埼玉ニュース930PLUSが特集を組み、4月12日放送された。
当社佐々木はテレビ埼玉報道部原智佳の取材に応じ、事件への取り組み、思いを語った。

10年間、孝徳くんのお母さんは当時、何が起こったのか、どうして事故になったのか何もわからないで苦しんでいる。
10年間、どんな捜査が行われてきたのか、警察から詳しい説明を受けることもない。
お母さんの心の内は我々が思う以上の悲しみや不安に追い込まれていることは容易に想像できる。
警察は捜査の結果を懇切丁寧に被害者に説明することができない。
ご遺族に十分説明することができない警察の立場も理解できる。

これは警察が悪いのではない。
制度として、捜査内容を話すことができないのである。
警察は、捜査に支障をきたさない範囲でという条件のもので、ある程度の説明をする。
しかし遺族が求めるのはある程度ではない。
この温度差が遺族をさらに苦しめるのが現実である。
この先もずっと変わらないと思う。
今はこの点を問題視するよりもまず先にすべき優先順位。
犯人検挙に向けて
警察の捜査は基本的に市民の協力で成り立っている。
警察独自の組織捜査力で犯人を検挙する事件はほとんどない。
どんな事件の犯人検挙も、警察捜査とは地域住民、民間企業、他官庁などに広く協力を求めて情報を吸い上げ、犯人に辿り着いていく作業である。
その意味では捜査情報の持ち主、提供者とは実は地域住民、市民であり、日常生活の情報が捜査情報である。
宮城県警察学校の校歌に「ああ、民警の旗風に、はつらつ若きまゆあげて、郷土の治安まもりたつ」とあるが、まさしく県民とともに県民の協力を得てこそ治安を維持できるというものである。
有力情報ってどんなものとお考えの方もいるでしょう。
みなさんが毎日の生活を繰り返している中で、散策中の森林の中や愛犬の散歩経路の空き地など、もう何年も放置されたままになっている所有者不明の車を見かけませんでしょうか?
これらは有力情報です。
家庭や職場、学校で事件に関する風評など聞いたことははいでしょうか?
これらは有力情報です。
このような有力情報を一つ一つ潰していくのが警察の捜査で、犯人を追い詰めていく作業である。
市民の目、大衆の目は最大の捜査力である。
犯人検挙が困難になり、長期化し時間が切迫している時ほど、警察、民間企業、市民、メディアなどの住み分けが重要であり、
それぞれの持ち場で、それぞれの利点を最大限に活かすことが求められる。
多くの情報の提供をお願いします。

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