2019年08月30日のエントリー

被害者にとっての時効

2019年08月30日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

時効はどうしてあるのか?
考えたことがあるでしょうか。
学説などにより違いもあるでしょうが、先日、時効を所管している国の中枢部署の長である現在の法務省刑事局刑事法制管理官と面会した時に次の3点を挙げています。
①時間の経過とともに証拠が散逸していまい、正しい裁判を行うことが難しくなり、冤罪を防ぐためにに時効制度がある。
②時間の経過とともに、処罰感情が希薄化する。処罰感情とは国家の法律であるから国民全体、社会一般の処罰感情をいう。
③犯行後、日時が経過することで犯人側にも事実上の生活が継続していることを尊重すること。
勿論これらは管理官個人の見解ではありません。国の役人として組織人としての一般論でしょう。
実際に彼は、事件を我が身に置き換えて考えると、時効の理由が被害者に受け入れられ、理解が得られるかといえば個人的には必ずしもそうではないですと付け加えています。
その時の管理官の目はうっすらと赤くなっていたように私には見えました。
法律は国民全体のためにあるのだから、
社会全体の利益を守るために必要な法律の改正は時代の流れに伴って議論しやすい。
しかし犯罪被害者という社会全体の中の一部に属する人の感情に報いるための法律改正は、全体の利益ではないから改正議論に発展しにくくハードルが高い。
全ての人が平和で幸せに暮らせる世の中は理想ではあるが、まだまだ猛烈な憎悪とどうしよもなく愛おしい愛情が混在して成り立っている社会を生きるのが、人間として生まれてきた定めなんだと思いながら霞ヶ関をあとにしました。
時効は誰のためにあるのですか?
死亡ひき逃げ事故のご遺族小関代里子さんに問われた時から考えていましたが、結局は犯人が事実上暮らしている家族であったり、周辺を取り巻いている人々の生活を尊重するためです、という答えになってしまいます。
それにしても未熟な私には、犯人の家族や周辺者の生活を尊重しようとする趣旨は理解できますが、法を犯した直接の犯人が法の適正な処罰を受けることを免除される時効や恩赦特赦制度は社会正義とは言わないという思いだけが先行してしまいます。
よく分からぬまま今日はこれから富山県高岡市に向かいます。

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ひき逃げ死亡事故

2019年08月29日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

当社では本年2月から本格的に熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事件の解決に取り組んでいる。
事故は2009年9月30日に発生し、本年9月30日で時効を迎える。
ところでこの時効、事案を自動車運転過失致死罪とした場合であり、現在まで殺人であるのか危険運転致死罪であるのか実は捜査機関(熊谷警察署)もわかっていない。
令状請求捜査経験者であれば路上遺体の解剖請求書を被疑者不詳の殺人被疑事件とする捜査実務手法は経験しているところである。
現状では危険運転致死の可能性も過失運転致死の可能性もフィフティフィフティであるのに時効についてのみ過失運転致死を適用する理由がない。
熊谷警察署捜査員もその点をしっかり議論している。
8月28日、ご遺族の小関さん、ネット署名change .orgの加藤さんとともに時効を所管する法務省刑事局刑事法制管理官以下3名と面会し、集まった署名を法務大臣宛に手渡し、罪名変更による時効延長の可能性を質疑した。

確かに前例がない。
しかし十分可能性がある。
警察庁、埼玉県警本部も議論を始めるのではないだろうか。
第一次的には所轄熊谷警察署の責任者である熊谷警察署長も捜査手腕そのものである。

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あおり運転

2019年08月29日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

悪質なあおり運転が連日報道されている中、交通問題研究会主催で、8月17日若松地域センターにおいてストップあおり運転シンポジウムを開催した。
パネリスト
工藤昇弁護士
高山俊吉弁護士
北島創博士
佐々木

パネルデスカッションについて来場者やメディアからたくさんのご意見をいただいた。
交通問題研究会として9月14日に会議を開き今後の取り組みを検討することになった。
8月23日フライデー

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