店舗に車が突っ込む交通事故が多発

2016年02月04日 · 未分類

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2月1日、静岡県藤枝市の薬局店舗に暴走車が突っ込み女性1名が亡くなる死亡事故が発生した。
この日は愛知県のコンビニローソンにも車が突っ込む事故が発生しており、また北海道でも店舗に乗用車が突っ込む事故が発生している。

そして2月3日は新潟県上越市のコンビニに軽自動車が突っ込む事故が発生した。
原因はさまざまで、事故の現場ごとにある。

私が注目したいのは新潟県上越市のコンビニに軽自動車が突っ込んだ事件である。
事故原因についての運転手の説明は
「かばんがしたに落ちてブレーキの下のところにカバンが入ったので、ブレーキが完全にきかないから突っ込んだ」
という事実である。

実際にブレーキの下に物が挟まりブレーキを十分に踏み込めないで発生する事故というものが起きている。
この点については、長野県軽井沢町のスキーバス事故でバスが十分に速度を落とせなかった大きな理由として1月27日当社コラムで想定している事案である。

ブレーキ系統に故障が見られず、フェード現象の痕跡もない。しかし映像上ブレーキを踏んでいることが確認されいるにもかかわらず
バスが十分に速度を落とせない状況が発生する要因として

ブレーキペダルの裏側に何等かの物が挟まるという状況は具体性がある要因の一つである。

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交通死亡事故の無罪事件

2016年02月02日 · 未分類

2016年1月7日、あわら市で74歳の女性を自動車ではねて死亡させた自動車運転過失致死被告事件について福井地方裁判所は車を運転していた85歳の男性に無罪の判決を言い渡した。
これを受けて福井地方検察庁は一審福井地裁の判決を覆すことが難しいとして控訴を断念し、男性の無罪が確定した。

85歳男性は2014年5月、あわら市の農道で近くにすむ74歳の女性を車で跳ねて死亡させ自動車運転過失致死の罪で起訴された。
一審福井地方裁判所は2016年1月7日、「男性が車で跳ねたと認定するには、なお合理的な疑いが残ると言わざるを得ない」として男性に無罪の判決を言い渡した。

男性被告の弁護人は「起訴すべき事案ではなかった」旨を述べている。
大切な判断であると感じる。

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長野県軽井沢町のスキーバス転落事故

2016年01月27日 · 未分類

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連日報道されている長野県軽井沢町のスキーバス転落事故。
毎日、少しずつ長野県警による捜査結果や国交省による調査結果が報道されている。

当社佐々木も各種メディア等でその都度、解説等を行っている。
1月20日は共同通信社の取材を受け、翌21日の各種新聞でコメントが掲載された。
写真は2016年1月21日、宮城県の地方紙、河北新報朝刊である。

まだまだ情報が不足しており正確なコメントはできない部分がある。
この当社ホームページのコラムで、佐々木なりの見解(あくまで私見)を述べる。

国交省が公開した事故直前の映像を見る限り運転手の居眠り運転は否定される。
ギアはニュートラルの位置であったことが確認された捜査結果があるが、転落横転時にギアが戻った可能性もあるが、今のところ走行中に何等かの原因でギアがニュートラルになったとしても
私の実務経験からも納得できる。

ギアがニュートラルであれば、エンジンブレーキや排気ブレーキは使用できないためそれなりに安定した制動効果に何等かの影響は与えたと思う。
しかし同時に、ニュートラルであるとエンジンの動力がタイヤに伝達されないのでアクセルを踏み込んでもスピードが出せない。

実際転落横転250m前に映像に記録されているバスの挙動はエンジンブレーキがしっかり効いていない状況と矛盾しない。
ブレーキの機械的故障は確認されず、またフェード現象も発生した痕跡は確認されず、長野県警の発表によればフェード現象は否定されている。

ではブレーキを踏みながらも十分に減速できなかった理由はなんであろうか?
ここが私の私見である。

私が過去に扱った案件の中にも実際にブレーキで十分減速できずに発生した事故が3件ある。
いずれも自家用車の話である。

空き缶がブレーキの後ろに挟まりブレーキはある程度踏み込めるのだがしっかりと奥まで踏み込むことができず減速不能になり事故が発生した事例がある。
また、土足厳禁車が流行ったころ、運転席の足元に置いていた靴がいつの間にかブレーキペダルの後ろに挟まり、やはりブレーキを十分に踏み込むことができず事故が発生した事例がある。
どれもブレーキランプは点灯するのだが、ブレーキの効果が十分に発揮できない状況になった。

今回事故を起こしたスキーバスが必ずそうなったというものではない。
ただ、積雪地に向かうバスの、たとえば雪下ろしのためのブラシや、あるいは長靴など(ほかにも要因はあるかもしれないが)が、

曲がりくねった碓氷峠を走行中に運転手の知らない間にブレーキペダルの裏側に移動し、ブレーキを踏みこんでも減速できなかったという考えも
考慮すべき推定であると思う。

横転によりあれほど運転席回りが激しく損傷しているので、運転席回りにどのような物が存在していたかは今ではわからない。

一日も早い事件の解決と再発防止策を願う。
15名の尊い命を絶対に無駄にしてはいけない。

当社にできることをしっかり考えたい。

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長野県軽井沢町のスキーバス横転事故

2016年01月18日 · 未分類

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2016年1月15日午前1時55分ころ、長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパス入山峠付近の緩やかなカーブが続く道路で、スキーバスツアーの大型バスがセンターラインを越えて対向車線側のガードレールを突き破り、約3mしたの山林に転落、立木に衝突して横転停止する事故が発生した。

この事故は乗客乗員41名のうち、運転手2人を含む男性9人、女性5人の14名が死亡、27人が重傷を負う大参事となった。

当社佐々木は事故発生当日のフジテレビ直撃LIVEグッディのスタジオで事故の模様を解説した。

バス事業は過去の大事故を受けて様々な制度作りが行われてきたが、結局その制度が活かされていなかった。
制度が守られていなかった。

危険運転致死傷罪などの厳罰化法令などは、事件発生後に司法における刑罰として被害者の報復感情に報いるという側面の法整備と言えるが、
バス事業などを具体的に定めた道路運送法は、利用者が安全、安心に利用できるように事業主に課した事故被害の防止を目的にしたもので
その不履行は直接利用者の安全を脅かす重大な違反である。

フジテレビスタジオにいて現場中継と報道センターから送られてくる最新情報から
信じ難い現実が見えてきて驚いた。

今回のスキーバス横転事故は、事故直前のバスのスピードが現場の緩やかな下りカーブを走行するに際して、安全な速度を大幅に超過していたことは間違いないと思う。
当然であるが、車高の高いバスは同じ速度でも車高の低い乗用車と比べてカーブを走行中は車体が不安定になる。その安全速度を上回った原因は運転手死亡により不明である。
そして、事故現場は予め決められていた運行ルートと異なった道路で発生している。

なぜ運転手が決められたルートから外れて、わざわざ運転困難がカーブが続く現場の碓氷バイパスを走行したのか疑問である。
これに対しバス会社は、現場の運転手にある程度ルートは任せている、時間調整のため遠回りルートを選択する場合もあるという信じ難い回答をしていた。

通常、運行ルートの変更は、例えば予定していたルートが通行止めになっていたなどやむを得ない状況になった時、運行管理者に状況を報告し指示を受けた上で
行うもので、現場の運転手の勝手な判断で変更できるものではない。
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運転手が碓氷バイパスルートさえ選択していなかったら、結果論であるが今回の事故は発生しなかったかもしれない。
ルールはみんなの安全のためにある。

プロとして、職業人として誠実に仕事をする企業倫理を思い返して欲しい。それが事故の未然防止手段ではないだろうか。
旅客運送事業に携わる方々は、人の命の重さを忘れずに事業を営んで欲しいと願った。

今後の県警のデジタルタコグラフ(運行記録表)や車体の解析捜査の進捗を見守りつつ、亡くなられた14名のご冥福とお怪我をされて皆様の一日も早い快復を祈りたいと思う。

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観光バスの車両火災事故の原因調査・真相報道バンキシャ

2016年01月10日 · 未分類

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今年の年末年始にかけて、観光バスの車両火災が相次いで発生した。
大勢の乗客がいるバス火災は一歩間違うと重大な人的被害を生む危険性がある。

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日本テレビ・真相報道バンキシャ!においてバスの車両火災事故の原因調査に当社佐々木尋貴が立会い、解説を加えた。
観光バスにはテレビ、室内灯、冷蔵庫などの後付する電気設備が多く、また電気設備の数だけ電気を供給する配線が増える特徴がある。
(一般乗り合いバスでも、乗降用ボタンや料金表など電装品が多い)
後付け電気設備の配線は簡易な被覆処理(配線を覆うビニール製の一般的なもの)の状態のまま束ねられている。

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このビニール製の被覆が走行中の振動、車内寒暖の繰り返しなど経年劣化により破損し、中の配線がむき出しになるとショートして火花が散り、燃えやすい付近の物に引火して
車両火災の原因になる確率が高くなる。

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バスの利用者が具体的にできる予防策というものはない。
だから臭いや煙、蛍光灯のちらつきなど何等かの前兆を感じ取ったら速やかにバスの停止を運転手さんに呼びかけ、
避難することが大切になる。

一旦出火すると車にはガソリン、軽油、各種オイル、グリスなど可燃物が多く火の回りが早いことを認識しておこう。

車両撮影を快諾していただいた
東京都日野市上田 東新観光株式会社の皆様に御礼申し上げます。
車両点検状態、運転手の応対など大変素晴らしい会社でした。45
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本年もよろしくお願いします

2016年01月01日 · 未分類

株式会社日本交通事故調査機構です。
昨年中は多くの方のご協力を頂きありがとうございました。

おかげさまで刑事事件、民事事件の場で多くの報告書を提出させていただくことができ
裁判の中でそれぞれ大きな役割を果たすことができました。
ひとえに皆様のお力添えがあったからだと感謝申し上げます。

本年は昨年以上に努力を重ね、さらに資機材の充実をはかり交通事故で苦しむ被害者・加害者の力になれるよう
頑張りたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

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交通違反検挙件数と実績主義

2015年12月04日 · 未分類

交通違反切符の捏造事件。これもたびたび聞くことだ。
今回は北海道警森警察署で発生した。

最近は違反などした記憶がないのに、平成27年10月21日、渡島管内森町に居住する47歳女性のもとに函館運転免許試験場から違反者講習通知書が郵送されてきた。
通知書には身に覚えのないシートベルト違反により累積点数が6点に達したという内容である。

しかし女性には全く身に覚えのない交通違反である。
女性は翌日森警察署に赴き事情を説明。
警察官に見せられた違反を自認した証の署名は明らかに自筆の署名ではない。
指紋も採取され、捜査が開始された。

約10日後、ようやく違反をしていないという事実を警察官から告げられた。

しかしその時の警察官の対応はなお警察不信を強める結果になる。
警察署幹部警察官は、この事実を外部に漏らさず内密にして欲しいと申し入れをする。

このような体質がまだまだ警察には残っているのだろう。

ところで何故警察官はこのような必ず発覚するはずの違反捏造を行うのだろう?
やはり実績を求められるからである。

警察は取締り機関であるから、当然取締りをしない警察官よりも多く取締りをした者が優秀とされる。
表彰機会も取締りをした警察官は圧倒的に多い。

しかし取締りをしたからと言って、極端に昇任試験が有利になるわけでもなく給与、賞与に大きく違いが出るわけではない。
それでも組織で働く者としては、一時の間であっても上司に褒められたい、認められたいと思うし、自慢もしたくなる。
また取締り実績不振であれば上司から検挙実績を上げるよう指導を受ける。

こんな単純な理由で市民が不愉快な思いをする捏造事件の犠牲になっている。

信頼を得る道のりはまだ遠いと感じた。

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佐賀県唐津での交通事故調査

2015年11月24日 · 未分類

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先日、佐賀県唐津市での交通事故調査に赴いた。佐賀県は3件目の事故調査となる。
いろいろ思い出すことがあった。

仙台と佐賀の距離があるのに、とても他人事ではいられないものがある。
偶然だろうか、全異なるく地域で歩んできたそれぞれの人生なのに
故人は私の高校の後輩の知人。

その高校の後輩も3年前にたまたま再会した。
それがこうして自分で事故調査を行うことになった。

もっと早くから取り掛かっていたかったというのが今の率直な感想。

交通事故の当事者になって悩んだら、取りあえず連絡して欲しい。
私一人で全てを解決することなどできないが、私の多くの人脈が資産である。

交通事故で苦しむ方々のためにその資産を最大限に活かして対応したいと思う。
もちろんその方々も、そのつもりである。

たった一人の偏見で事件の筋道をたて処理しようとする愚かな道に迷いこまないで欲しい。

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砂川警察署警察官、二日酔い飲酒運転

2015年11月10日 · 未分類

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今年6月、北海道砂川市で飲酒運転による一家5人が死傷する交通事故があったことはまだ記憶に新しい。
この事件は砂川市を一躍悪い印象で全国に知れ渡った。
当社佐々木も6月10日、TBSテレイビ「ひるおび」で事件の解説をしたばかりだ。125

この事件を管轄し処理したのは北海道警砂川警察署である。
あらゆる法令を駆使し、緻密な捜査を積み上げて事件を解決した。私は本当に道警はよく頑張ったと感心していた。
これで少しでもご遺族の気持ちに捜査側が応えることができたと感じていた。

しかしその砂川警察署に勤務する50代巡査部長が11月1日の朝、自家用車で二日酔い状態の飲酒運転で出勤し検挙されたニュースが流れた。(写真上、TBS系JNNより)
調べに対し、巡査部長は前日の夜から翌午前2時ころまで、同僚警察官と居酒屋で約8時間にわたり飲酒し、一旦帰宅した。

巡査部長は出勤する際に自家用車で勤務先の砂川警察署へ行ったが、同僚が酒の臭いに気付き呼気検査を行った。
その結果は基準を超えるアルコールが検出された。

巡査部長は飲酒運転事実を認め、道警は近く巡査部長を書類送検する方針である。

情けない、恥ずかしい、もう最悪
砂川市民のコメントが報じられている。

全くである。

砂川市では6月の事故を受け街全体をあげて飲酒運転撲滅に取り組んでいる、まさにその最中の出来事である。
しかもそれが現職の警察官であるから市民の怒りは当然である。

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多発傾向が続く高齢者の重大交通事故

2015年11月05日 · 未分類

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10月28日、宮崎駅前で73歳男性が運転する軽自動車が歩道を約700m暴走し、女性二人が死亡、男女4名が重軽傷を負った高齢者による交通事故の記憶もまだ冷めやまぬうちに、10月31日、今度は愛知県で76歳男性が運転する乗用車が和菓子店に突っ込む事故が発生した。

この事故で和菓子店内にいた男性3人、女性4人が重軽傷を負った。

当社佐々木がテレビ朝日ワイドスクランブルで高齢者の事故の特徴について解説した。

76歳の男性は店舗前に駐車していた車に乗車して発信する際に、ブレーキとアクセルを踏み間違えたと話している。
ブレーキとアクセルの踏み間違え事故はよく聞く事故の形態である。

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私の会社でも何件か取扱っている事故形態である。
しかし、幸いいずれも軽微な物損事故で済んでいる。

それは仮にブレーキを踏むべきところを誤ってアクセルペダルを踏んだ場合でも、ほとんどの方は車が動き出した直後に
異常に気付き、すぐに間違いを修正して適正にブレーキを踏みなおすことができているからである。

すぐに運転操作の間違いに気づき修正する能力が高齢者になるほど衰えるため、
間違ってアクセルを踏んでしまうと、どんどん車は加速する。すると高齢者はなおさら瞬時の対応ができずに大事故を起こしてしまう。

車の操作とは、認知、判断、操作の繰り返しである。
しかもそれを刻一刻と変化する交通環境の中で、高速度で移動中に行わなければならない。

ところが認知、判断、操作という複数のことを瞬時に、一度に行う作業というのもは、高齢者は大変苦手としている。
高齢者に限らず、人は複数のことを一度に行うと間違いを犯しやすくなる。高齢者はなおさらである。

超高齢化社会を迎える日本がかかえる交通問題である。

認知症患者。
彼らは「今現在の世界」を正常に生きている。
30分前、1時間前の「過去の世界」という概念がない。彼らには近い時間の過去は存在しないのである。

もしかすると事故を起こして30分も経過して警察による事故捜査が始まるころには、すでに自分が起こした事故のことをも
消失しているかもしれない。

現状制度のまま推移すれば、そういった出来事が必ず発生することが予想される。
彼らにどんなに厳しい刑罰を与えたとしても、何の効果もない。

苦しむのは被害者とその家族や近親者、加害者とその家族や近親者などで
事故を起こした当の本人は、いたって平和な時間を過ごすのである。

超高齢化社会を迎えるにあたり、喫緊の課題として取り組まなければいけない交通社会問題である。

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