交通事故の再調査を実施した結果です

2012年07月07日 · 未分類

ちょっとだけ自慢ブログを掲載させてください。もう5年も前の東京警視庁管内で夜間、青信号で横断歩道を歩行中の男性が乗用車に跳ねられ今も後遺症に苦しむ重傷事故が発生しました。乗用車の任意保険会社は、本当にずさんな実況見分調書を基にして歩行者側の赤信号無視が原因と特定し示談による早期解決を求めようとしていました。そんな時、行政書士の先生とともに私もこの交通事故の再調査に乗り出しました。もう1年以上も前のことです。国道1号第二京浜に足を運び、聞き込みをし、交通事件記録の詳細を徹底して精査しました。まさに私(当社)の最も得意とする分野でした。ずさんな実況見分調書と捜査結果、そして再調査結果を報告書にまとめ、そこからは本当に信頼している親交ある弁護士に全てを託しました。
その裁判の判決公判が先月下旬に言い渡され、歩行者側の青信号が認められました。これが捜査書類を再調査することの重要な意味です。実況見分調書や捜査報告書というものは目的があり、単に書いてある内容を書いてあるままに理解し読み取ってはいけない非常に厄介なものです。だからといって交通事故鑑定では実況見分調書を無視し、新たに事故調査をゼロから始めることは絶対にできません。疑問のある交通事故が全て、捜査書類の再調査から実施すれば今回のように全てが理想解決の道を辿る約束や保障などありませんが、それでもきちんと書類の読み方が分かる人に相談してみることは大切だと思います。

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