交通事故の真相に迫る

2014年07月05日 · 未分類

067
7月4日夕方6時過ぎから宮城テレビのニュースで交通事故の真相に迫る元警察官の活動として放送されました。
20年以上宮城県警察に勤務していた当時を振り返ると、被疑者を検挙することを最大最終目標としていたと感じています。警察という組織は犯罪の取締り機関ですから、被疑者の検挙に全力を挙げて取り組むのは
当然です。

しかし視点を変えてみると、犯罪事件事故の舞台には被疑者とともに、被害者も存在するのです。
そしてたった一人の被害者には、耐え難い悲しみに直面している多くの家族もいます。

このような被害者は、警察という組織が必ず真相を究明して被害者を保護してくれることを期待しているのです。
ところがある日突然被害者や遺族という立場になり、犯人検挙のために捜査活動をする警察に対して
なぜ、被害者の視点で捜査をしてくれないのだろう?という疑問が生まれてしまうのです。

その疑問は時に警察官に対する敵意にすら発展しています。
悪いことをする犯人が警察を敵対視することは十分理解できます。しかし犯罪事件事故の被害者やその遺族の立場にある方々が
なぜ、警察を敵視しなければならない状況に追い込まれるのでしょう?

被害者やその遺族が警察官に期待することは
事件の真相を解明することで、それはわずかな疑問が残る捜査結果を出したなら
その説明責任をきちんと果たすことだと思います。

私の調査活動の基本は
被害者やご遺族が抱いた疑問を、適切に質問して問題提起できるようにしてあげること
だと感じています。

だから遺族の質問には、誠意をもって回答したいと思います。

タグ :